舞台の袖で早変わり

| コメント(0)

paris14.jpg

 ここで言う早変わりは、衣装に仕掛けがあるわけでもなく、ただただ一生懸命早く着替えると言う話です。

 本来、着替えは楽屋でしますが、それでは間に合わない場合は、舞台の袖やセットの裏にある早変わり場所で着替えます。
 この場合、衣装は自分で、あらかじめ袖に用意しておきます。

 このあらかじめ用意するというのがみそで、いろいろなドラマが展開します。

 ある舞台で、江戸の火消しの役だったのですが・・
 「どけどけどけぇー、」といさましく纏をかざして、芝居をしてたら・・
 なんか、変な人がいるんですよ・・・で、よく見たら・・
 下になんにもはいてない
 ええーわ、忘れたんだ
 本人は、あせってるのか、くそまじめな顔して芝居してるし
 もー、それみながら演技するこっちの身にもなってよ、
 台詞は、おおまじめで、心の中は大爆笑ですよ

 そうです、役者は常に気持をこめた芝居をしてます。(嘘)

 そんな中、ある舞台で、かなりシビアな早変わりが委せられました。
 まあ、僕ぐらいのクラスにならないと無理でしょうきっと、と思われる難易度の高いやつです。
 しかも、となりでは、大大大御所が、同じく着替えます。
 こちらは、専属の衣装さんが二人、床山さん、付き人といっぱいいます。
 そして、こいつ大丈夫かよという目で見られながらも、無難にこなし、
 で、すこしだけ、余裕が出てきたある日・・・

 やられました

 なんと、帯が結んでありました

 「げげー」と思いながらも、やっとのことで間に合わせました。
 すると、次の日から、毎日のように仕掛けてくる、仕掛けてくる
 衣装が縫い付けてあったり、隠してあったり、
 しかも、相手は大大大御所のスタッフですし、・・

 これは、いじめとも、思いました。が

 ふと、考えると、最後は必ず、僕は間に合ってました。
 ま、まさか、この人達は、僕の着替えの力量に合わせていたずらをしかけてきていた。
 まさに、神業に近いこれぞ、プロのわざですね。
 そして、気がつけば、仲良くなっているのです。
 そこには、会話も何も必要ではありませんでした。
 こうして、いつのまにか僕もプロの仲間入りをしていくわけです。


 そうです。舞台にいじめは、ありません

 

コメントする

最近のブログ記事

日藝の皆さんありがとう、そして卒業おめでとう!
 今年卒業される日大芸術学部のみなさま、…
理論と実技の狭間で
 僕は、考え事が好きなので、理論派のほう…
Tauveron films の The blood にちょいと出演して
 フランスの自主製作映画に出演しました。…
芸名について、考える
 先日、落語を聞きに行った時に聞いた話で…
フランスと私
 フランスという国は、日本と人種も違うし…

アクセスカウンター


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

EDITA


<ブロガー(ブログ)交流空間 エディタコミュニティ